先日、どこかの寺から授与された小さな仏様と記念品を預かりました。
母親が拝んでいた仏様ですから、勝手に処分できないと思い、当寺に依頼されました。
画像は実際の仏像ではありません。
預けに来た方は、どこの仏像か知らないと行っていましたが、事実かどうかは分かりません。
記念品の文字を検索すると、他宗派のお寺から授与されたことが明らかになりました。
以前は篤信の信者さんがいて、かなり大きな伽藍を建てたようです。
今では見る影も無く、住職も住まなくなっているようです。
記念品も大事にしていたのですから、お母さんも御寄付などをしていたのでは無いかと思います。
預かるときには、ご一緒に般若心経をお唱え致しました。
お賽銭を頂いただけです。
以前、水子供養のお地蔵様像を預けに来た人がいました。
やたらと宣伝していた寺です。
水子供養を依頼し、仏像を授与されただけで無く、毎年何回も供養や行事の案内、ダイレクトメールが送られてきただけで、いやになったと話していました。
そこは近在の人から聞くと、毎日タクシーで町中の飲み屋に通っていたそうです。
供養よりは、明らかに金集めのためだったのでしょう。
転居する前に当寺に預けに来ました。
転居先の住所は教えないと話していました。
他宗旨ですが、やはり派手に水子供養を行っている寺がありました。
しかし、宗派から水子供養を止めるよう指示されたそうです。止めなければ僧侶資格を剥奪するとまで言われたと話していました。
僧侶が先祖の祟り、水子の祟りと言う宣伝に乗って行うことは、許されないことだと思いました。
住職の言葉はきれいであっても、実は単なる金儲け手段に使用してはいけません。
その住職のきれい事をホームページで見ていましたが、いつもの姿を知っている私としては、言葉と行いは全く別であることに、いやな気持ちでしました。
きれいな言葉に騙されないようにしなければいけません。
お地蔵様は、そんな供養を認めていないでしょう。お地蔵さまに失礼です。
古くは子供は生まれ変わると考えられていたからです。
私も頼まれれば水子供養を致しますが、檀家さんで亡くなったばかりか、永代供養を依頼された方のみです。
お地蔵さまの仏像や画像を用意して、お話をしてからご供養をしています。
それ以外の方は、お地蔵様や古くからの水子への対応などを話します。
お線香を渡し、本堂や石仏のお地蔵様に丁寧にお参りしていただくだけが多いです。物足りなく思っているかもしれませんが。