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立山曼荼羅図

立山は女人禁制でしたので、極楽往生を願い、女性のための布橋灌頂会(ぬのばしかんじょうえ)が行われたそうです。

 

富山県立山町では、行事も復興して町のイベントとして行っています。

廃仏毀釈で神社になったあとも、憲法上の問題もあり、真言宗豊山派・天台宗僧侶が協力して、声明(しょうみょう)の演者として行っているそうです。

かなり以前、テレビで布橋灌頂を放映していました。

それまで立山曼荼羅や芦峅寺(あしくらでら)は知りませんでした。芦峅寺Wikipedia

毎日新聞布橋灌頂記事            布橋灌頂会ユーチューブ

 

この曼荼羅は、有名な和宮(静寛院宮)の寄進です。芦峅寺の吉祥坊に伝えられました。

お寺で手に入れた工芸品の曼荼羅は、普通に広げて祀ることが出来ますが、実物はかなり大きな曼荼羅のようです。

布橋灌頂会の掛軸を見ると、目隠しをしていません。着ている物も普段着に裸足のようです。

現在ではユーチューブを見ていただければ分かりますが、全女性が目隠しをしています。私もここが大事だと思いました。

真言宗の結縁灌頂では目隠しをします。

 

目隠しを取り、暗いお堂の扉を開くと、眼前に立山の山並みが見えることは、深い感動を生むことになります。

結縁灌頂に使用する曼荼羅とは、本来立山の山々なのです。