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摩多羅神曼荼羅図

中尊は胎蔵界曼荼羅にある大黒天の図ですが、周りに童子の画が描かれています。

 

川村湊氏の「牛頭天王と消された異神たち 蘇民将来伝説」によると玄旨帰命壇に対する安楽騒動で天台宗が否定した摩多羅神(またらじん)を再度正当化するために、仏教の正当な神である七母女天(摩多利神)と同じとされたようです。
下の中央は、七母女天なのかもしれません。
このことから、この図は天台宗の安楽騒動以降の作品だと思います。

 

民俗学伝承ひろいあげ辞典の資料に、この図にある八天女を七母女天(摩怛利神)・梵天女とし、摩多羅神を摩怛利神として供養する摩怛利神法が修法された。とあります。

 

なにか無理にこじつけたような気がします。