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聖徳太子掛軸 中山秋湖画 中村不折賛

先月のある法要に使用する掛軸を探していると、4年程前に求めた掛軸が出てきました。

中山秋湖が描き、中村不折が賛を書いた掛軸です。中山秋湖      中村不折

聖徳太子の像や画像は、稚児の姿をしている場合が多く見られます。
中には明らかに40代の図のはずが、美豆良姿で描かれてることがあります。
知られていませんが、中世には子供や老人は神であるとの考えがあったようです。
大人になっても髪の毛を長く、背中まで伸ばしている人は、特別な能力のある人か、罪人でした。
平安時代の牛飼い童は、成人なのに髪の毛を伸ばしていました。根来寺の行人も同じです。他にも童の姿をした大人がいました。
また、江戸時代の占い師などがそうです。中世の童子形

中村不折の賛

小さな聖徳太子の像です。懸仏として使用されていたのかもしれません。

このような像や図は、浄土真宗寺院に多く見られます。

下の掛軸は工芸品ですが、秋湖の菅原道真公の掛軸です。

この図は、かなりの数がネットで見られます。

以前書いたブログです。リンク

全く違う話になるのですが、川島町の遠山記念館に行くと、中村不折の書が飾ってありました。

 

遠山記念館のホームページを見ると、旧遠山家住宅が秋に重要文化財になると書かれていました。

近々行ってみようと思います。遠山記念館ホームページ